ベトナム報道1300日―ある社会の終焉 (講談社文庫)



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ベトナム報道1300日―ある社会の終焉 (講談社文庫)

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あめりか

ベトナム反戦運動は、現実の南ベトナム社会、南ベトナムの人々の本当の気持ち、べトコンの実態等について無知だった。むしろ無関心だった。そして、ごく観念的で単純な錯誤に陥っていた。ベトナムの実態はすべて古森氏のこの出世作の通りだったのだ。だが、このたびのイラク戦争で古森氏は、まったく正反対の立場(戦争賛成)ながら、彼らと全く同じ錯誤に陥ってしまった。イラク戦争反対の立場を表明したあるカントリー歌手に浴びせ掛けられた痛罵を嬉しげに報告する彼のルポには、ガッカリさせられた。本書で学ぶべき点は。1.少数派の意見もよく聴き、自分なりに考えることが大切だ。2・国際紛争においては、出来合いの観念論や先入観を排して、一つ一つ異なる現地の現実を良く見るべきだ。といったところだが、本当に難しいことらしい。(彼のここ5年間の言動をみると。)
ベトナム戦争に関する、最も感銘深く優れたルポルタージュ。

 著者・古森義久氏は、毎日新聞ベトナム特派員として3年間、ベトナム戦争末期のベトナムに滞在した。それは日本人特派員として最長の滞在記録であった。その間精力的に取材を続け、多くの記者が国外脱出する中でも残留し、1975年4月30日の南ベトナム首都サイゴンの陥落を現地で見届けた。本書はその克明な記録である。
 ベトナム戦争とは何だったのかを伝えているのみではない。報道とは何か、1つの国が崩壊するとはどういうことか、戦争や国家崩壊の中でそこに生きる人々の姿はどのようなものだったか、余すところなく伝えている本である。



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