古民家再生ものがたり―これから百年暮らす



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古民家再生ものがたり―これから百年暮らす
古民家再生ものがたり―これから百年暮らす

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再生は安請け合いからはじまった。

古民家再生の第一人者である、降幡廣信氏が古民家再生に携わるようになったきっかけから話がはじまり、自伝のように話がまとめられています。
降幡氏は古民家再生の方法論を確立、日本建築学会賞を受賞されていますが、はじめは、こうすればいいといった理論やノウハウなどは全くなく、ただただ、女性のお願いに弱い降幡氏の性格(と本書に書いています)と中途半端にしない降幡氏の誠実さにより、試行錯誤と経験を蓄積されていったんですね。
本書には10の古民家再生の話が載せられていていますが、どの話も人と家のつながり・絆が文章から手に取るように伝わってきます。すべて、降幡氏がそれを感じ取られたのでしょう。
ノンフィクションだけど、話が面白く、一気に読んでしまいました。
今、どうすれば?

風土の中で育まれた日本建築が、いとも簡単にショベルカーで崩され廃材として処理されていくさびしい風景を見ていると、降幡さんの手がけている古民家の再生の意味が浮かび上がってくる。地方に住み続けることができにくくなっていく日本の今。広島県内でもちょっと山沿いになると古い大きい家が住む人も無く朽ちていく現実。この中で取り上げられた物件は本当に幸せな家で、持つ人の維持しようとする強い意志と財力が二つながら揃ってやっと形になっていく。しかし、多くの古民家のたどる道は・・。ただ、古民家をそのままの文化財としてでなく、今の人が住みやすい住宅に変容させ時代を超えて生きさせるという、その考え方には共感を覚える。しかし大変な仕事だ。
小説を読むより数倍面白い古民家再生「ものがたり」

著者の降幡廣信氏は、長野県の建築家です。建築関係の方には有名な方なのかもしれませんが、私はこの本によって著者の降幡廣信氏が、日本の古民家再生の草分け的な存在と初めて知りました。本の内容は、これまで降幡氏が関わってきた古民家の再生を写真と文章により解説するという構成になっていますが、主眼は再生の技術的な面にあるのではなく、降幡氏が再生される古民家といかにして出会い、関わってきたのかが、著わされています。
それは、本の題名にあるように「ものがたり」といってよい不思議な縁の数々で、下手な小説を読むより数倍面白く、私は一気に読んでしまいました。
建築ファンのみならず、藤森照信氏の著書の読者の方や路上観察関係の本が好きな方にもおすすめの一冊です。



晶文社
民家再生の設計手法
古民家再生住宅のすすめ
民家再生の実践―ひろがる活用法とその設計
民家再生の魅力―全国・事例選集
古民家再生―古い家にかくされた"すごさ"を大解剖 (ワールド・ムック―Living spheres (363))







         
         
         
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