ちょっと淡泊
昭和初期,横浜から倫敦(ロンドン)への船旅でのできごとを,
出発間もない日本での事件から,目的地でのロマンス(?)まで,
短編連作のかたちでメインの人物を入れ替えるなどして進んでいきます.
章が進むに連れて船も進み,船上,寄港地など,先々でトラブル,
それを船上の人物たちが解決していくという流れです.
これらはコメディやホラー,ミステリとジャンルも豊富,
出てくる人もいろいと変わりよいアクセントになっています.
ただ,ひとつの作品のはじまりもおしまいもあっさりで,
読み手が考えたり,引き込まれるところが少ないように思います.
なんというか,遠巻きに見ているような感覚です.
また,登場人物もやや魅力が薄く感じました.
短編ではいいものの,連作として全体的に見ると,
タイプの違うお話が却ってあだとなり埋もれているようで.
その割に結構な人数が出てきますので少し混乱も.
期待しないで読むと吉
葉崎コージーミステリシリーズと、デビュー作の連作短編集「ぼくのミステリな日常」の、丁度真ん中といった感じ。 個人的には、若竹作品の中で特に好きというわけでもオススメでも無いのですが、面白いことは面白いです。淡白な味わいです。 過度な期待をせずに、あっさりと読むと良いと思います。作者の軽妙なストーリーは充分楽しめます。
懐かしさを感じさせる船の旅
昭和初期の頃の船旅の様子が、懐かしさとロマンを感じさせる一冊で、 形式としては、色々なストーリーが楽しめる連作風オムニバスになってます。メインのストーリーの落ちは、やや、違和感を感じさせられるかも、 なのですが、色々とバラエティに富んだお話が、楽しめるので、 結構、お得な一冊だと思います。 若竹さんの作品にしては、割と痛さが控えめで、明るい雰囲気なので、 この著者の作品は初めて、という人にも、オススメできそうです。
光文社
古書店アゼリアの死体 (光文社文庫) ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫) 死んでも治らない (光文社文庫) サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫) 依頼人は死んだ (文春文庫)
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